自己投資という言葉の先に行政書士試験がありました。

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自己投資という言葉

心置きなく投じたい

いつぐらいからか、自己投資という言葉に感化されて、ずっと自分にとってもそういうものに心置きなく投じたいという気持ちがありました。

何か欲しいものもなく、趣味も読書と音楽と大きなお金をかけずとも楽しめるもので、僕は基本的には無駄遣いをしない人間で、お金の正しい使い方というものを知らないというような若者でした。

お金の使い方が下手な若者だった

とはいえ、稼ぐということにも消極的で、残業したり、長時間労働に身を投げて、収入を爆上げしたいという野心めいたものもありませんでした。

若い頃から、お金より大切なものがあるというスタンスでした。

RCサクセションの『宝くじは買わない』が永遠にBGMで流れているような青春時代でした。

ライフスタイルを簡単にはかえれないけれど

生活できるだけの収入と、生活にかかる支出をしっかり抑えるというライフスタイルで、できるだけ時間や自分の気持ち的な部分を損なわないように人生を歩んできました。

悪く言えばケチ。

良く言えば勉強家。

フラットな人間関係をたくさん持っていることが豊かです

客観的にみればどう映るかわかりませんが、おそらく他人には僕がケチだろうが、勉強家だろうが、それほど関係なかったのでしょう。

何しろ自分のいるポジションも昔から誰かの上に立つ職場の上司的なものでもないですし、慕ってくれる後輩も一人もいませんから、フラットに話せる人だけが僕の周りにいて、上から物を言う人も皆無ですから、とても心地がいい感じでした。

お金に関しては、『必要だけど重要ではない』という構え

銀行口座の数字を見ているだけでは成長しない

ということなので、普段、お金を使わないから、自らの銀行口座を見るたびに、投資ということにも少なからず関心があり、常々、お金の勉強をしていましたが、今回は、株式投資や不動産投資の話ではありません。

今回は自己投資という話です。

ソーシャルワーカーになりたい

納豆工場でパート社員で働いていました

当時、僕は近所の納豆工場でパート社員として働いていました(2016年~2020年)。

身体がムキムキになるような肉体労働でした。

もちろん、それは意図的な健康でした。

納豆が好きという事実も健康を支えてくれていました。

その頃は、とにかく時間がありました。

両親も元気でしたし、家事もほとんどしなくてよかったから、仕事から家に帰ったら、ずっと本を読んだりしていました。

2018年秋のことです。

カズオ・イシグロがソーシャルワーカーだったから

その時、どハマりしていた作家がカズオ・イシグロでした。

『日の名残り』『わたしを離さないで』が素晴らしくて、しばらくカズオ・イシグロに心酔して暮らしていました。

その時、なんとなく知ったのがカズオ・イシグロが若い頃にソーシャルワーカーをしていたということでした。

ソーシャルワーカー? 

僕は検索しました。

日本では社会福祉士の資格をとること

日本ではそれはまず社会福祉士の資格をとることでした。

もちろん、その資格がなくても、ソーシャルワーカーにはなれるのですが、なにせ田舎の実家と工場を行き来しているだけの自分には、コネクションも社会的実績も何もないから、とりあえず資格を取らないことには話になりません。

社会福祉士は資格取得に4年間の時間が必要

それでさらに調べると、その資格を取るには最低でも4年はかかるということでした。

4年はさすがに長すぎます。

どうしてもなりたい仕事であれば4年は短いですが、僕の場合はそういうことではありません。

資格取得に費やす時間として4年は大きなリスク

4年というのは、その間、大学なり専門学校に通うことになるのだが、その学費も高いと思うのですが、何か一つの資格を取るだけに4年という時間を費やすというのはすごいリスクだと感じるのです。

例えばそれが二十歳とかであれば、4年、5年の時間は大したことはありません。

実際、僕は何になる目的もなく、大学4年間行っていたわけだから。

しかし、僕の年齢は42歳でした。

時間の価値とお金の価値を天秤にかける

新たにスキルを身につける際に心掛けたいこと

それまで何もしてこなかったんだから、それはそれで膨大の時間の無駄遣いしてきたんだろうというご指摘の言葉は身に沁みるのですが、それでも、年齢を重ねるうちに、お金の価値より、時間や健康が価値が持つとは本当のことでして。

この歳ぐらいからは何かになるというのは能動的ではなく、ある程度、受動的でいいのかとも思います。

つまり消去法というか、他力本願というか、別になりたいものになれなくてもいいかぐらいの軽い気持ちがいいのだと僕は思いました。

もし上手くいったときのコメントとしては、たまたまた続けていたら、プロになっていたとか、それしかやることがなかったからやっているだけだとかがいいと思います。

自分の感覚を信じて、適正な行動をしたい

それでその時、僕ははっきり覚えているのですが、自己投資という言葉を意識して、自分では普段、使わないことにお金を使ってみて、回収できるかどうかわからないけど、とりあえず投じてみようと考えました。

でもそれは賭けでもありません。

ギャンブルのそれとはぜんぜん違うと思います。

適正な価格で、適正な行動をしたい

僕は自分をケチな人間だとは思いません。

適正な価格で、適正な行動をしたいと常々思っているから、100円均一とかも利用しないし、ディスカウントストアでの大人買いとかもしません。

服もセレクトショップなんかで気に入った服をバーゲン前に妥協なく買ってそれを長い間、大事に大事に着ます。

本当に大事に大事に長いこと着ます。

やりすぎると運を逃すと言われるぐらいものを大事にします。

無駄か無駄じゃないかを見極める力は持っているつもりです。

行政書士になると決めた

そしてソリッドな夢を見つける

結局、社会保険労務士か行政書士が自分には最適だという二択のところまで考えあぐねて、社会保険労務士は資格取得後、就職活動してどこかに採用されるというのが一般的らしく、それに対して行政書士は独立開業するのが一般的ということで、すぐに選択することができました。

資格を取るだけではなく、独立開業という夢が、もう一つ乗っかることになりました。

行政書士。

うん、わるくない。

42歳の僕はその資格にグッと惹かれてしまいました。

即決でした。

フォーサイトの行政書士講座を選択する

その日、検索して多くのサイトでオススメされていたフォーサイトという通信の教材を僕は迷わなく買いました。

確か85,000円ぐらいだったと思います。

夜中に決済を済ませて、翌々日、重たい段ボール箱が届きました。

ずっしりと重い教材でした。

すごいボリュームの教材でした。

こんな買い物をしたのは初めてでした。

いい物を買った。

真新しい教材の匂いに僕の心は満たされていきました。

行政書士試験には見事、合格しました

それから毎日、1時間、2時間と勉強をコツコツして、翌年には合格しました。

この経験は本当にお金に代え難いものです。

僕が行政書士の資格の良さを思い知るのは、これからです。

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