行政書士試験の合格発表までの不安
行政書士試験の結果がでるまで
行政書士試験が終わってから、合格発表までの期間が非常に長いのです。
11月の2週目の日曜日に試験があって、発表が翌年の1月の最終週だったりします。

結果が出ないから、身動きがとれない。結果がダメならダメではやく次の判断がしたいところですよね。
この記事では、行政書士試験の後、予備校の解答速報を見て、マークシートだけで180点をとれていなかった僕が、合格発表まで、どういう心境でいたかを書いてみます。
記述試験のできが結果に大きく影響する
僕自身の結果は、合格でした。
スコアは180点ということで、見事というか、まぐれでしかないという結果でした。
正直、どういうことなのかは自分でもわかっていませんが、記述試験が思った以上に出来ていたのです。
記述試験は、とにかく知っていることをそれっぽく書いて、そういう文章はわりと上手いから、そこに配点がされたんだろうと自分では思っていますが、こればかりはどういうことなのか自分ではわかりません。
マークシートの部分の自己採点が終わった段階で、記述試験がほぼ満点じゃないと180点には届かないというところだったんです。
合格か、不合格か
そういう状態で、翌年の1月末日の合格発表まで、何事もなく達者でいてくれというのは、あまりにも非業ではないでしょうか。
蛇の生殺しというのは、まさにこのことです。
1年間かけてきた行政書士試験の勉強時間とかを考えると、おそらく不合格になるまでのこの不安の時間は生きた心地がしなかったです。
僕の合格までのとてもシンプルな戦略
もちろん、これは内面の話で、僕自身は試験翌日も、通常通り納豆工場のシフトで働いていました。
これは僕の行政書士試験の合格までの、自分流の戦略でもあったんですが、僕は誰にも行政書士試験の勉強をしていることを口外しませんでした。
家族(母)にさえ、何の勉強をしているかは言わずに、コツコツと通信講座で勉強していました。
なので、試験が終わって出来が悪くても、ショックで落ち込んでいるところも見せれることもなく、ただ淡々と肉体労働をしていました。
おそらくこの戦略というか、このような姿勢は何事にも大事で、自分の夢とか、思いとかは簡単に口にしてはいけないというのは本当のところだと思います。
行政書士試験の勉強している時間は幸せだった
もちろん、僕自身は独身なので、家族の理解とかは不要だったので、勝手に自分で、教材を買って、勉強をしていました。
ただ、早い段階で、親しい友人に「実は」という感じで行政書士を目指していることを言ったところで、何かいい影響があるとは思えませんでした。
なので友人に近況を聞かれても「相変わらずだ」と答えて、家では淡々と勉強をしていました。
そうして目標に向けて勉強をしている時間はとても幸せでした。
これは本当に迷いもなく、一つのことに打ち込むということは本当に幸せなことでした。
その後、合格したことを、親しい友人に伝えたときは、何となく出し抜いた感じもしましたが、僕自身が隠れて勉強していることを滑稽に感じてもらい、多くの人におめでとうと言ってもらえました。




行政書士試験に合格してから
2年目はない
11月に行政書士試験が終わったことで、安堵していたことは一つあります。
とりあえず、これ以上は行政書士試験の勉強はしなくてもいいのだという胸中に達していました。
つまり、2年目はないと自分でも決めていました。
一発合格することの大切さ
一発合格しければ、行政書士になるのは諦めるつもりでいました。
勉強をはじめた頃は、法律を学ぶのが楽しかったので、不合格だったとしても、せっかくここまで勉強したんだから2年目に挑戦してもいいだろうと考えている頃もありました。
しかし、10月、11月と合格が射程圏内に入った頃、伊藤塾の行政書士公開模試を受けた頃から、これだけやって合格できなかったら、もう1年やっても同じだろうと感じるようになりました。
そして、11月の本試験を終えた後、もうこれで終わりにしようと思いました。
それぐらい気持ちも体力も消耗していました。


合格したからこそ言えること
実際は、1月に合格通知を受けて、その10ヶ月後に会社を辞めて、行政書士として独立開業をすることになるのですが、正直なところ、合格通知を得るまでは、何一つ具体的な身の振り方を考えることはできませんでした。
それこそ最初の行政書士を目指そうと思った段階では、事務所を構えて、法律相談を受けるような先生になれるのかしらと思って、行政書士の通信講座を購入しましたが、実際に何一つ行政書士の資格をとったとしても、人生が大きく変わることはないだろうと思っている部分もありました。
1年という大きな時間をかけて、合格の知らせ以外に得たものは、何もなかったと言い切ることもできるのは、やはり合格できたからだと思います。
もし、不合格だったら、僕自身はこの膨大な時間のロスをどういう風に自分なりに消化したのだろうかと今でも思います。
実際に、行政書士試験は合格する人より、不合格になる人の方が多いわけですから、これは実際に試験勉強をする前に僕自身はもっと費やす時間に対するリスクを意識するべきだったと、試験が終わった段階で、感じました。


行政書士という資格は人生を前へ進めてくれます
とはいえ、行政書士という資格に関わった時間は今では僕の大きな財産になっています。
このブログでも行政書士時代の経験談は、本当にたくさんの人に読んでいただいていますし、行政書士として事業をしていた頃に身につけたお金に対する知識とか考え方は、今でも僕の生活を洗練させてくれています。
なにげなくネット検索で、自分に取得できそうな資格を探しているときに心にひっかかったのが、行政書士でした。
そして色々と調べて、試験科目や難易度とかも勉強さえすれば何とかなるという情報を得て、もし資格を取得したら自分で事業をはじめることもできると知り、その2、3日の後に行政書士の通信講座(約85,000円)を購入しました。
その行動は僕なりに思い切ったものでしたが、この行動が、その後の僕のことを大きく変えてくれました。
それは良くもあり、ある場合は、とても困難で後悔ばかりした時期もありましたが、今のところ、このように自らの経験として、多くの語り口を見出せるということは、やはりやって良かった大きな決断だったのではないかと思います。
1月の末日の合格発表の後、もし行政書士の資格(合格証書)を手にしたところで、おそらく感じることがあると思います。
そのとき感じるものに素直に従って人生を進めていければ、どういう道になっても、それは大きな一歩になると思います。
僕の行政書士としての歩み






















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