行政書士の資格を取得したら、開業したくなってくる
2020年1月、行政書士試験に合格。
行政書士試験の合格発表があったのが2020年1月のことでした。
自己採点では合格ラインの180点あるかないかのところでしたが、ギリギリの180点で合格できました。
この日の喜びは今でも覚えています。
合格するかしないかで、今後の展開がまったく違ってくるので、資格試験は結果がとても大事だと思います。

合格すると見える景色も変わってくる
合格することで、新たな気持ちが育ってきます。
試験勉強をしているときはとにかく合格することを目標にして、その頃は会社員でしたので、とりあえず行政書士の資格を保持することが、キャリアアップだと思っていたので、無心でがんばることができたんだと思います。
結果、1年間の勉強で、資格取得することができ、成功体験を経ると、見える景色も変わってきます。
いろいろと悪く言われることもあるけど、行政書士はいい資格です。
合格してから、色々なサイトを見て、行政書士の資格を持っていることでどういうことができるかを研究するようになりました。
転職に有利かどうかというところからはじまり、だいたいのサイトには行政書士の資格は転職にはあまり関係ないということが書いてあって、がっかりした覚えがあります。
また、行政書士の資格だけでは駄目で、何かもう一つ資格をとったほうがいいとか、色んなサイトで言いたいこと言われ放題の行政書士資格だったことを覚えています。
行政書士として開業するしか道はありません
しかし、はっきり断言しますが、行政書士の資格を取得して、それを活かしたいなら、行政書士として開業するしか道はありません。
正直、転職するのでもいいですが、行政書士の資格が活かせるのは、行政書士事務所へ転職するしかありませんが、そんな都合よく合格した新人を募集している事務所はありません。
自動車関連の仕事を専門にしている事務所は人手不足で、補助者でもいいからと、募集しているところがあるので、まったくなくはないです。
行政書士の資格一つで全然、大丈夫。
そして行政書士の資格一つで全然、大丈夫。
戦えます。
他に資格を取得しないとダメだなんてことは、いっさいありません。
僕の知っている稼いでいる行政書士の知人は皆、行政書士の資格のみの人です。
例外で、けっこうな割合で司法書士とのダブルライセンスの人もいますが、その人は司法書士さんなので、司法書士さんとして付き合ってください。
開業することが一つの大きな勉強になります
とりあえず開業してみるという軽さが必要
開業したくなったら、少しずつ準備して開業するしかありません。
僕自身は1月に資格取得して、その年の9月に行政書士登録をして、10月に開業届を出しました。
2020年のコロナ禍だったので、もう少し待ってから開業したほうがいいかもしれないという声もありましたが、待てませんでした。
開業するまで、必要な準備はとくにありません
その間、なにをしていたかというと特に何かを準備したというのはありません。
行政書士試験に合格して、調子づいていたので、簿記3級を勉強して取得しましたが、必要というわけでもなかったです。
これが行政書士の業務に何かいい影響を与えたかどうかは定かではありませんが、会計ソフトfreeeで帳簿付けをすることにしたのも簿記の煩雑さを勉強したからだと思います。
あとは相続を専門に業務をする予定だったので、相続法についての勉強をしていました。
以下の記事で行政書士が簿記を勉強することについての意見を述べています。

ネットの行政書士の体験談が最も参考になります
日中は仕事をしているので、なかなか自由に動けないのですが、着実と開業に向けて動いていました。
県の行政書士のホームページで必要な書類などを集めたりして、インターネットを検索しまくって、色んな失敗談や行政書士として成功する方法などの情報をいっぱい仕入れていました。
この頃、検索して色々な情報を仕入れましたが、個人ブログの色んな体験談はとても参考になります。
やはり実体験というのは大きいです。
個人差があって、成功する人もいますし、失敗する人もいます。
ちなみに僕は失敗談の方になりますが、最終的には行政書士の資格についてブログで書いてアクセスを稼いでいるので、まあ、行政書士の資格を有効活用していると言えます。
開業。そして廃業。僕の失敗から学んでください。
会社を辞めて、行政書士として開業した僕の経験談から
僕自身は2020年9月に会社を退職して、翌月に行政書士事務所を開業しました。
1月に資格取得して、ずっと気持ちをおさえていましたが、起業という言葉が育ちに育ち、ある時に気持ちが振り切れてしまいました。
会社に辞めることを伝えると、計画は一気に加速していきました。
行政書士登録は夏の終わりに申し込み9月に完了しました。
翌10月に開業届を出して、晴れて行政書士としてスタートしました。
繰り返しますが、まず開業してみるというのが大事です
開業することはとても簡単でした。
そして、僕の行政書士についての挑戦は、開業をすることである意味、完結した気分で、とても満足しました。
ここで満足したから、失敗したんだという意見もありますが、僕自身はもう少し違う捉え方をしています。
焦らずに、じっくりやるのが本当はよかったと、後悔
行政書士はまず開業することで、仕事が受任できるようになります。
ですが、別に店を構えて開業ということではなく、行政書士登録(≒開業届を出す)で、ひとまず何もしなくても行政書士という肩書きが手に入るわけです。
これがおそらくほとんどの人は嬉しいことで、けっこうこの肩書きに酔ってしまう人がいて、僕も当然、その一人でした。
行政書士ということで、営業の際でもけっこう信用を得ることができて、話を聞いてもらえた気がします。
以下の記事で、行政書士としてどういう風な営業をかけていたかを解説しています。

フルタイムの行政書士を選んだことは僕自身では失敗でした
僕自身もそこから様々な仕事を請け負ってきましたが、結局のところ開業してからは運が全てで、僕が感じているのことはいかに長く行政書士を続けるかが大事なことだと思います。
それで、自分の経験を交えていうと、僕のように仕事を辞めてフルタイムの行政書士をいきなり始めることは出来ればオススメしません。
新しいタイプの生き残り方を自分自身で切り拓いていくべきです
行政書士の資格は有効活用するべきもの
僕自身はその当時の仕事をいち早く辞めたいという別の理由があったので、仕事を辞めたことは後悔はないのですが、もし次に行政書士登録をするなら、仕事は続けながら、行政書士をしたいと思います。
それは特に副業という位置付けではなく、どういう比重になるかはその時のライフスタイルになると思いますが、これからの時代、何か別の仕事を持ちながら行政書士をするというのは非常に有効な資格の利用だと感じています。
退路を断つやり方は、もう古いのかもしれない
僕自身は、仕事を辞めて、いきなりフルタイムの行政書士としてスタートしました。
相続業務をメインで事務所を宣伝していたので、その時点で、フルタイムでやっていく方向で間違いはなかったと思います。
しかし、フルタイムでやっていることで、相続業務だけで食っていくことの難しさをこの後、知ります。
仕事を紹介してもらうことは、結局はサラリーマン時代と変わらない
そして、支部の先輩行政書士の誘いもあり、自動車関連の仕事や、補助金申請の仕事を回してもらえるようになると、そちらの方へ舵を切りたくなってきます。
自動車関連の仕事も補助金申請の仕事も山ほどあり、稼ぐことが可能です。
しかし、これらはあくまでずっと誰かの下について、仕事をもらうスタイルなので、ずっと続けていくわけにもいきません。
それを続けていく以上、自分のしたい相続業務の仕事に手をつけれません。
相続業務は営業を続けないとなかなか仕事を受任できないので、継続的に営業をやっていました。
このまま続けていても、望んだ形の自分のスタイルは得られない。
結果的には、どっちつかずの経営スタイルでは、僕自身の精神衛生を保つことができず、行政書士を廃業することにしました。
この時の経験はこちらの記事で書いているので読んでみてください。

副業としてスタートをしておくべきだと思いました。
廃業して、後悔することは、行政書士という肩書きを手放したことです。
もちろん、再登録したらまた行政書士として活動できますが、今のところはそういう気持ちにはなれません。
ほんとうに大事なのは、ずっと行政書士を継続するということではないでしょうか。
収入が安定的に見込めることで、仕事を選ぶことができる
もし僕が最初は副業として行政書士を初めていたら、もう少し息を長く色んな経験をつめたと思います。
焦って、空回りしているのは、フルタイムで行政書士をやっているときからそうでしたし、実際、行政書士をしてみるとそんなに長時間労働をするという機会はありません。
一つ柱となる仕事を持っていることで、先輩行政書士から頼まれる仕事を容易に断ることもできます。
どういう行政書士になりたいかというビジョンが大事です
あとは考え方というか、どういう行政書士を目指すかというところです。
稼ぎたい人は、絶対に自動車関連や、補助金申請とか、仕事が途切れない業務を選んだ方がよかったりします。
僕自身は戦略を間違えて、相続を専門にしてしまったけど、次はもう少しのんびり相続や民事法務の相談業務とかをやりながら、色んな人と繋がりを増やして、自分を大きくしていきたいと思ったりしている。
もちろん、次はないよと言われるかもしれないが、そういう視野でもってやると行政書士は上手くいくと思う。
継続することと、コスパを重んじることと、自由でいることが大切です
ここまで僕の失敗談を読んでくれてありがとうございます。
副業で、自宅開業で、こじんまりと行政書士を長く続けていける成功事例をぜひ作ってほしいと思います。
僕自身はわりとそういうコスパのいい行政書士を目指しましたが、これまで続けてきた仕事を辞めてから開業したので失敗したと思っています。
まず開業です。
仕事を続けながらでも、最初は行政書士は出来ます。
継続することに本当に意味があると思います。
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