介護の苦しさをときどき語りたくなる
介護の苦しさを多くの人は知りません。
どれだけ介護で自分が悩んでいても誰も助けてくれません。
それでそのまま自滅していくんだろうとなんとなく介護生活をしながら感じています。
介護生活に立ちはだかる病院の壁
母の認知症が発症してから3年が経ちました。
どこかへ行くのに母一人家に置いておくこともできないので、父の糖尿病や痛風の発作など、さまざまな病院へ連れていくのも、常に3人で行動しています。
母の脳神経外科のクリニック、父の糖尿病の総合病院、痛風のクリニックと今のところこの3つが毎月一回ずつあるのもかなりの負担になってきます。
認知症カフェで毎回、爆発させる話題
こういう話は認知症カフェで自分の発言する順番がまわってきたときに爆発させるような話題なんですが、とにかく病院の待ち時間が長いという話です。
そして待った末の診察の短さ。
いえ、短いのはいいんです。
早く帰りたいから。
ただ薬を毎回もらうだけに、2時間も(3時間の時もありました)待たないといけない病院のシステムにうんざりしているんです。
予約とかあってもいいんじゃないでしょうか。
ていうか毎回、予約の時間に行っているんですけどォ
病院のたびに僕は自らの有給を使っていて、休みにくいときは土曜日の診察へ行っています。
そして土曜はさらに病院が混みます。
もう地獄。
病院でも介護関係者にも不機嫌に振る舞ったら終わりです
これが介護の最大の負担でもあります。
もちろん、僕は病院で不機嫌に振る舞ったことはありません。
介護をしていて親族以外の関係者に一度でもキレたらキリがありません。
本当に介護制度の中で、たくさんの人たちに助けてもらっているのはわかっています。
僕がその場にいない間に父と母の面倒を見てもらう側の者として、やはり自分の思いのようなものは切り離さないといけない時があります。
家族が人質に取られているようなものだから
認知症カフェで知り合った女性は、家族が人質に取られているようなものだから、あんまり自分の希望も言えないと言っていましたが、その時の参加者のみんなの感想は「わかるわぁ」でした。
例えば僕は父のリハビリパンツをまだまだ習慣にしたくなかったんです。
でも、デイサービス側の方の言い分は、なるべく早くにリハビリパンツを履かせてくれということでした。
その方が、介護がしやすいというのは主治医の先生も言っていたので、おそらくそれが正論なんでしょう。
その場に自分がいないので、言われるとおりにしないといけない
もし僕が一人で父の面倒を見れていたら、失禁が続く時だけリハビリパンツを履かせて、収まってきたらまた普通のトランクスにしてやることもできましたが、その場に僕自身がいないので、そういう微調整はできません。
父のリハビリパンツ導入に迷いがあったのは、僕の家族としての気持ちがあったからです。
もちろん、今はそんなことも言ってられません。
次から次に問題が出てきて、それを解消していかないといけませんから。
洗濯物が大量に発生するのも、介護あるある
他にもヘルパーさんに送り出しに入ってもらう時も、父の着替えをいつも全部してくれるのもありがたいのですが、そんなに汚れていない時も、基本的には全部、新しいのと替えてくれるのです。
僕が帰宅すると洗濯機の前にキレイに畳んでくれてあります。
その後、彼らはデイサービスに行って、すぐにお風呂に入れてもらうから、そこでまた着替えがあります。
その着替えは僕は前の晩に用意したものですから、それに着替えさせてもらって、帰ってきます。
そして、持ち帰った荷物にはやはり今朝着替えたばかりの綺麗な洗濯物です。
職場の主婦の友達に愚痴を言うことで救われていた
洗濯の量が半端ないといつも文句を言っていますが、僕が文句を吐露するのはいつも職場の主婦の友達です。
彼女たちがいなかったら、もっと早くに僕は崩壊していたと思います。
僕が働きに出ていて、介護の現場にずっと居れないから、僕がいない時のやり方は全部、任せるしかないというのもわかっています。
だからそのことは何一つ文句を言ったことはありません。
介護が辛いことはわかっているので、辛さから逃げるつもりはありません。ただ、介護に関して文句は言わせてもらいます。
認知症カフェなんかでは、みんなが共感してくれます。
そういうのはケアマネージャーさんに言ったらなんとかしてくれるよと色々と指南してくれますが、僕自身も別にそんなことで誰かに自分の思いを伝えるつもりはありません。
今、僕は別に誰かに助けてもらいたいわけではありません。
いちいち細かいことを気にしていたら、介護は前に進まないということを僕は自分自身が介護に向き合うことで学んできました。
言いたいのは、これだけ
前にも言いましたが、介護に関しての最大の解決法は自分自身が強くなることです。
本当に介護は辛いことだらけです。
だから大人になることです。
介護が始まった頃は、そこから逃げ出すことばかり考えていましたが、介護認定を受けてから、僕は大人になりました。
本当に母と父を大事にしてやらないといけないと思っています。
僕が彼らを守らないといけないという気持ちだけで介護をしています。
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