行政書士事務所にキャッシュレスは必要か
報酬のほとんどが振込か現金になります
事業を始めたばかりの頃に、行政書士の集金業務には、キャッシュレス対応はあまり必要ないというようなことを言われました。
というのは行政書士の売上は、ほとんどが現金か口座振込なので、また報酬の額も大きい場合が多いので、なかなかクレジットで支払いするような顧客もいないというような教えを聞かされたことがありました。
クレジットを使うことにまだ抵抗感の強い国民性
確かにその通りで、クレジットでも支払いが可能だという案内をしても、カードよりは振込か現金のがいいわというお客さんがほとんどでした。
店舗ではない場所でクレジットを使うということにある種の抵抗感があるのもわからないでもないので、僕は先輩行政書士の言うことももっともだと思いました。
相談料をクレジットで受け取れると嬉しいと思った
しかし僕自身は相続業務をやっていたので、その中でわりと得意だった相談業務で、その相談料を受け取る手段として、クレジットが最も良いと思ったので、STORES決済を導入しました。
クレジットカードでちょうどいい価格設定を考える
相談業務の金額がクレジットで扱うのにちょうどいい金額だと思ったのです。
金額は1時間～2時間、3,300円～5,500円です。
STORES決済を導入しました
集金の労力を軽減するために
またSTORES決済は顧客にメールで請求書を送れば、その請求書にある支払いフォームによりインターネット上で決済できるので、これを使いこなせれば、集金の労力の軽減になると思います。
自分自身はクレジット払いの手軽さに慣れている
僕自身は自らの生活のほとんどをクレジットで回しているので、できれば自分の事業でもクレジットで支払いを受ける機会を増やしたいと思っていました。
正直なところ全ての売上がキャッシュレスでもいいと思っていました。
だから月一回あるかないかの支払いだったとしても、常に決済端末を相談の機会に持っていくと言うのは僕なりの前向きな姿勢だと思っていました。
決済仲介業者について
事業用の銀行口座がゆうちょ銀行の場合
決済仲介業者がいくつかあった中（Squareやエアペイ、STORESなど）、当時、決済端末の機器本体が無料だったのが、エアペイかSTORESだったので、この２社で選択しました。
僕の場合は、事業用の銀行口座がゆうちょ銀行だったので、登録口座でゆうちょ銀行が選択可能だったのは、STOERS決済だったので、迷うことなくSTORESを導入しました。
またSTORESは会計ソフトのfreeeと連携できるので、自らの事業の収益のシステムを構築する感覚があり、小さい事業でも十分に大手にひけを取らないサービスで戦えると思い込んで、自らの励みにもなりました。
申し込みから登録完了まで
導入までは申し込みから登録完了まで、すんなり進みました。
一度、本人確認の電話がSTORESから来たぐらいです。
あとの連絡は全てメールでした。
宣伝のツールなども後から申し込みしたら送ってもらえました。
クレジットカード決済のメリット
事業的にはクレジットカード決済はなくても問題なかった
実際は、僕の事業は2年の期間を持って廃業してしまうんですが、その間にクレジットカードで決済したのはほんの数件です。
正直、なくても事業的にはなんの支障はなかったと思います。
集金する側の安全性を確保する
それでもやっぱりクレジットで支払いを受けれるというのは事業を行っていく上で大事なことだと思います。
今後はますます必要の度合いが上がっていくと思います。
それは自分の生活がほぼキャッシュレスなのもそうだし、集金する身としても、クレジットはとても安全だと思います。
集金というのが最も大変な仕事です
良好な関係の顧客が金払いがいいとは限らない
僕は20代に神保町の喫茶店で働いていたのですが、その店舗や周辺の街の古い習慣で、ツケで飲み食いする顧客がたくさんいて、アルバイトの僕はツケが溜まった顧客のところ（主に彼らのオフィス）へ行って、ツケの請求をするのですが、簡単には払ってもらえません。
大抵の場合、先の１ヶ月から払って、残りの数ヶ月は先延ばしという形で全額を払う顧客は少なかったです。
支払いの方法をたくさん用意しておく。
集金の大変さを僕は身を持って知っていました。
その時は雇いの身だったので、貰えずに帰ってもオーナーから叱責を受けるぐらいで済みましたが、僕自身の事業だから、貰えなかったからと黙って帰るわけにもいきません。
こういう経験があったので、僕は支払いの方法はたくさん揃えておいた方が良いという考えもあり、クレジットでも気持ちよく払ってくれるなら、大歓迎です。
決済手数料は必要経費だと思えば安いものです。
だから支払い方法の間口は大きくとろうと開業前から考えていました。
そのリスク回避のために決済手数料の3.24%を支払っているわけだから、安いものだと考えていました。
時々、個人経営のショップで買い物したり、サービスを受けたときに、現金で支払ってくれる顧客に対してありがたいですとか言っている店主の声が聞こえてるけど、僕はそういうことは決して言うべきではないと思います。
こういうことは客に対する善意であっても口にするべきことではないと思います。
僕自身はクレジット払いの顧客を歓迎しました。
店がクレジットカードの決済手数料のことを客に泣き言をいう事ほどくだらないことはないと思います。
こういう店は（街のクリニックみたいに）ずっと現金で商売をするべきだと思います。
現金のみと強気の姿勢でも商いが成り立つのならそれで良いはずです（クリニックの現金のみの横並びの姿勢はそろそろなんとか是正して欲しいですが）。
エアペイやSTORESの決済端末がレジの横にあるのに、クレジットの客と現金の客で、謝意の大小が生じるのはおかしいと思います。
STORES決済はすごくいいシステムです。
クレジット決済の手数料は安全に収益を上げるための必要経費です。
そういう風に考えていけば何一つ疑問なく使いこなせることができるのではないでしょうか。
大昔、アルバイトで電話で承認をとって、クレジットの手書き伝票を起こしていた頃もありましたが、その頃から考えたらこの小さい端末とスマホ（タブレット）だけで、完結するのは、すごいシステムだと思います。
小さい事業であればあるほどキャッシュレスを導入してほしい
エアペイでもSTORESでも導入するのに費用をかからず、決済端末を維持する費用もかからない。
決済があった時だけ、手数料を請求される。
こんなにわかりやすいサービスはないと思います。
小さい事業であればあるほどキャッシュレスを導入して、顧客の取りこぼしのないようにして、集金にかかる労力の負担を減らしていって欲しいです。
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