介護に適した靴を探すことの重要性。かかとのないスリッポンが介護シューズとしては最適です。

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要介護1の父がデイサービスに通うようになった頃

靴一つで父の状態は大きく変わっていった

今回は介護認定が出て、デイサービスに通うようになったばかりの頃の父のことを書いてみます。

前回、父のリハビリパンツのことを書きましたが、それはある程度、介護生活に慣れた頃の改善点として僕が直面したことでした。

介護生活が始まったばかりの頃、父のことで最初に苦心したのは、デイサービスに履いていく靴のことでした。

靴? そうです、靴です。

靴一つで、父の状態は大きく変わっていったのです。

高齢者は靴のかかとまできちんと履くことができません

高齢者の介護をした方ならわかると思いますが、高齢になってくると、靴のかかとまできちんと履くことができません。

例えば僕なんかが毎回、出かけに靴を履かせてあげればなんとか靴を履くことができますが、基本的には僕は先に仕事へ出掛けているので、玄関からデイサービスの送迎車までの間で、父のことをケアできる人はいません。

介護職員の方も送り出しのへルパーの方もいてくれるのですが、まだそこまで見てもらえる関係性も構築できていません(介護においては、関係性を構築するというのはとても大事なことですが、これはまた別の機会に書きます)。

いつも靴のかかとを踏んでいた

母が認知症になる前には、靴や服や薬、食事の用意、父に関するそういった諸々のことは全て母がしてきました。

今は僕が代わりにそれをしていますが、僕が仕事で家にいない間はそれができません。

なのでデイサービスに通い始めた頃、父はいつも靴のかかとを踏んで、車に乗り込んでいました。

父は足が不自由ではなかったのに

父は足が悪いと認識されてしまっていた

父が帰宅するときに父の様子を見ていましたが、僕は最初からずっと気になっていました。

いずれ、介護職員の方から指摘されるだろうと思っていましたが、父の足がもともと弱いという認識が先に立って、足元が覚束ないのが靴のせいだとは彼らは思っていないようでした。

たくさんの高齢者を抱えていると、一人にスポットを当てることが出来ないというのは、日々の送り迎えから察するところです。

もちろん、それは仕方がないことなので、こちらでできることはある程度、しっかり見てやらないといけません。

母の下着や春夏秋冬の新着の服を探すのは大変

これは介護のあるあるかもしれませんが、要介護者の身につけるものを探すのは本当に大変です。

例えば母の下着や春夏秋冬の新着の服を買うのは、僕は本当に困っています。

これは僕の性別が男というのと、母がどういうものを必要としているのかがわからないからです。

とりあえず母を連れて行って、なんとか説き伏せて、何着か必要な服を買ったりしていましたが、少しずつというか、そろそろというか、今後は母を店舗へ連れて行くのは、厳しくなってきているので、ネットで買うしかないと思っています。

なので最近は婦人服のネット通販のサイトばかり探しています。

父の服も本当に数が少なくて困っています

母より難儀するのが父です。

父の服装は母が面倒を見ている時から、店舗へ連れていって服を買うこともできない人でしたので、とりあえず適当に買ってきて、着るかどうかの様子を見るところから、着るまで何度か干渉しないといけなかったので、現在の父の服も本当に数が少なくて困っています。

新調しても着ないのであれば買ってもしょうがないとは思うんですが、今後も二人の介護生活は続くわけだから、必要なものは買わないといけないから、父にしても母にしても、服装に関しては凄く悩みます。

なんとかして父の靴を変えてあげたい

そして、僕が最も困ったのは、父の履く、普段使いの靴でした。

とにかく靴は大昔に買った安物の革靴をずっと履いているような人だったので、これを別の靴に変えるのは至難の技でした。

洋服に頓着のない人の特徴として、履き慣れたものを変えることが簡単に出来ないのです。

誰も父の足元の不安に気づいてくれない

それに加えて革靴のかかとを踏んで履いているのに、介護職員の誰一人も僕に改善を求めてこなかったのは、今では不思議でなりませんが、言っても仕方がありません。

まだ介護の体制を整えている最中だったので、言いたくても言えなかったのかもしれません。

これは僕自身の責任なので、なんとか父に合う靴を探さないといけないということであちらこちら探しました。

楽天市場で理想の靴とめぐり会う

世間は健康的な人間が履く靴ばかりで溢れている

最初は、近所のドンキやしまむらやイオンなんかを探したけど、どれも健康的な人間が履く靴ばかりで父が履けそうな靴はありませんでした。

元気な時は、ジョギングシューズのようなものを履いていたのですが、元気な頃に履いていた靴、つまり普通のジョギングシューズのかかとは要介護の人間には凄く高いんです。

かかとのない靴しか選択肢はない

要介護の父にとっては、かかとのない靴しか選択肢はないと思いました。

かかとのない靴で、足元をしっかりキープしてくれるもの。

僕は父の足が悪いのは、履いている靴のせいだとずっと信じていました。

おそらく、靴をしっかり合わせてやれば、しっかりまた歩けるようになると思っていました。

ちゃんと歩けてるやんけ

というのは夕方にサンダル履きで庭に出て行くときの足取りは決して悪くなかったからです。

ちゃんと歩けてるやんけ、といつも思っていました。

なのにデイサービスに出かける時に履いていく革靴のせいで、足が痛むような歩き方なのです。

量販店では靴は見つからなかった

探して探して探しまくって、デイサービスへの通所が始まった4月中ずっと父の靴を探していた気がします。

探していましたが、僕は近所の量販店では父にふさわしい靴を見つけることができませんでした。

介護シューズとしては最適です

僕がそれを見つけたのは、結局、楽天市場でした。

かかとのないスリッポン。

これは介護シューズとしては最適です。

やっぱりネットは凄いやと僕のネットへの信用はぐんぐん上がりました。

あちこち回って探すより、最初からネットで探せばよかったと思ったぐらいです。

とても履きやすい介護シューズです

これを見つけたときは、思わず声をあげました。

「これや!」

この靴を買って、父に履かせたら、ピッタリでした。

踵がないので、父一人で履いて外へ出ることが出来ますし、軽くて柔らかい素材なので、凄く履きやすくて、歩きやすいです。

実際に僕自身も借りて履いてみました。

大丈夫、これでイケると思ったのは確かでした。

靴を変えることで、父の状況は改善しました

もちろん、最初は父は履いてくれませんでしたが、ヘルパーさんの協力のもとこの靴を履く習慣付けることが出来、なんとか履いてもらえるようになり、すっかり普通に歩けるようになりました。

足元がしっかりすると、顔色や、食欲も、よくなってきて、父はますます元気になっていきました。

デイサービスに通うことの最大の利点

それがデイサービスに通うことの最大の利点なのかもしれませんが、父が元気になると、母も活気を取り戻して、それから一年間、元気に介護暮らしを送りました。

もちろん、今もそれは続いています。

現在もデイサービスへの通所2年目を迎えて二人は、ますます健康に暮らしています。

もちろん、母の認知症はゆっくりと進行しているので、いつかその時が来る不安は常に持っていますが、行けるところまで、家族3人で、元気で健康な暮らしを続けていこうと思っています。

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