デイサービスの通所日数を増やすことから
介護サービスの単位数が足りないことも
母=要介護2、父=要介護1
これまで母は週3回、デイサービスに通っていましたが、先日の徘徊の騒動を経て、週5回に増やしました。
同時に一緒に通っていた父の回数も増やすことになりましたが、父は要介護1で、介護サービスの単位数が足りないということで、1日増やして、週4日通うことになりました。
いわゆるデイサービスの掛け持ちです
父が一緒に通えない1日について、母は新しく別の施設へ単独で通うことになりました。
現在通所している施設の利用者枠がないということが理由の一つでした。
もちろん、なんとか枠が空きそうという話も頂きましたが、ケアマネジャーさんが提案してくれた新しい箇所での通所というのが僕にとっては魅力的でした。
9月から新体制で介護生活がはじまりました
結果的にそうすることで、母の生活のリズムも整って、僕自身も母が1人でデイサービスへ行く月曜日は、朝から少し緊張していますが、なんとか今のところ問題なく行っています。
父はとりあえず1日ぐらいなら、1人で留守番ができるので、この形で介護が続けていければと思います。
デイサービスに通いはじめた頃からの変化
デイサービスの通いはじめは嫌がるもの
デイサービスに行くようになってから、父も母も見違えるほど元気になりました。
もちろん、最初の半年、1年ぐらいは嫌だったのか、毎回、デイサービスの予定を言うと2人とも、歯切れの良い反応をしめしませんでした。
僕はなるべく自分からデイサービスの予定を告げずに、訪問してくれた送り出しのヘルパーさんに任せることで、不意打ちする形で2人をデイサービスへ通わせていました。
僕自身は一歩引いた場所で見守る
習慣というのは偉大なもので、そういう風な季節を繰り返していることで、2人ともデイサービスに通うことはなんの苦もなく、出かけてくれています。
もちろん、僕は基本的にはその場にいません。
僕が休日で家にいる前でも、ヘルパーさんが来る時間には家を出て、彼らの出発にはまったく関与しないようにしています。
認知症の母は帰宅願望と自分のことがわからない状況に対する不安
母は通いはじめた頃は、帰宅願望が強くて、何度も帰りたいと行ったようですが、今ではそんなことがありません。
また母は身体が丈夫で、長い距離を徘徊できるぐらいのポテンシャルがあるので、車に乗って出掛けて行くのになんの不安もありませんでした。
不安だったのは、自分が今どこにいるのかとか、迎えに来てくれる人が誰なのかとか、そういう状況がわからないことでした。
父はリハビリの感覚でみるみる良くなっていく
一方で父はみるみるうちに体調が良くなりました。
介護認定と同時にかかりつけ医を変えて、僕が毎月、病院へ連れて行くというケアもほどこしたので、現在では何一つ不安はありません。
認定の更新後も要介護1でしばらくデイケアを続ければ、健康で元気で暮らしていけるだろうという目算です。
デイサービスの効用
外出する習慣と、帰宅習慣が母を元気にしてくれています
デイサービスの効用は認知症の母にも絶大で、デイサービスに通うことで、母の精神状態と、認知症の症状の発症の緩和に影響していると感じます。
規則正しい生活というのがとてもいいのだと思います。
そして何より、外出する習慣と、帰宅する習慣が母を元気にしてくれています。
いいときばかりではないのが認知症との付き合い
もちろん、ずっといい状態が続くわけでもありません。
寝る前、夜中、早朝と、僕自身も毎回、目を覚まして、母の動向に付き合うことになりますが、デイサービスに通っている平日は、疲れもあるのか、少しずつ落ち着いてきます。
その日、その日にやることがあるというのがいい
正直、デイサービスがどういうところかは母はわかっていないと思います。
ただ、出かけていって、日課をこなして帰ってくる。
仕事へ出かけるような気分でいることころが、すごくいいんです。
帰宅時の母のいきいきとした表情と、その夕の食欲も要介護2の人間だとは思えません。
デイサービスに関する知識があまりにも周知されていない
もう少し早い段階に介護申請すればよかったという思い
僕自身の後悔として、もう少し早い段階に、デイサービスの効用を知っていたら、もっと早くに介護申請したのに、という思いは持っています。
それと同時に、結局のところ自分ではどうしようもなくなったからデイサービスへの扉を開かれたという道理のような、さとりもあります。
ちょうどいいタイミングだったんだという思いです。
デイサービスに通わせるのは可哀想という家族の思い込みです
僕自身にデイサービスに父や母を通わせるのは、可哀想という意識があったんだと思います。
もちろん、今でも家に居たいのに出かけていくことに多少の申し訳なさはあります。
けれどもデイサービスから帰宅した彼らの充実した表情を見ていると、デイサービスでのケアは彼ら自身のためにとても良いことだと思うようになりました。
父の身体が動くようになり、認知機能が緩やかに良くなってきた
デイサービスの効用を、父と母とを個別に評価すると、父に関しては身体が動くようになったというのと、食欲と認知機能が回復してきたというのがあります。
介護認定前の父は本当におしっこも毎回漏らしていて、痛風と糖尿病も酷くて、次に入院したら家に帰って来れないだろうという状態でした。
そこから考えるとすごい回復です。
病院での投薬とデイサービスの通所で、とても元気になりました。
母に関しては、毎回、改善策を考えないといけない
母に関しては、やはり認知症はどんどん進行していっているような気がします。
しかし、ステージが上がるたびに色々な改善策を打って今のところ一緒に暮らしていけています。
その中心にはやはりデイサービスで過ごす日々があります。
もちろんデイサービスからの連絡で、心苦しいことはたくさんあるけど、母が今も通所して面倒を見てくれていることに感謝しています。
介護にとってデイサービスは最善の初手です
まずは自分自身の気持ちを整理させてください
現在、デイサービスに自らの親を通わせたくても、通わせれなくて困っている人がいるとするならば、まず自らが気持ちの整理をしてください。
自分自身に親の介護をどうしたいのかをしっかり見直した方がいいです。
僕自身は独身で、彼ら2人を僕が看取ろうと思っているので、わりと大変な選択をしましたが、自分なりに充実した生活をしています。
デイサービスは我慢です。我慢を重ねることで効果が出てきます。
通う本人は、最初は必ず拒否反応を見せます。
その大小で、その後のことを判断すればいいと思いますが、どんな形でも通うことができれば、あとは時間の問題です。
通い慣れて、習慣になればきっときい効果を見せてくれます。
介護ヘルパーさんとの関係も大事です
あと、送り出しのヘルパーさんを契約して、毎朝、出かけに来てもらうというのも、とてもいい選択だと思います。
介護にたくさんの人が関わってくれることで、少しずつ介護する側の気持ちの負担も減っていきます。
僕自身は送り出しのヘルバーさんをお願いしてから、2人を置いて家を出れることにすごくありがたく感じています。
介護について、認知症について、勉強してください
また今後も、介護のステージが上がれば、介護の専門家と1人でも2人でも知っている人がいればきっといい助言をしてくれると思います。
僕自身は介護に関しては、一般流通している書籍と、ケアマネジャーさん、市の社会福祉士さん、ヘルバーさん、あと認知症カフェでの知恵、そういったものから多くのことを学んでいます。
介護にとって大事なのは自分自身が強くなることです
そういう知識をつけて、自分自身の介護に対する経験値を上げていくことは介護には必要です。
一生懸命、試行錯誤して介護して、学んでいる人間に対して、親戚や親兄弟は、にわかに仕入れた知識で、助言やら、指南をしてきますが、彼らの言葉に惑わされないように。
彼らは自分が助言することで、自らの正義を果たしているつもりになっているだけです。
自分が聞いて嫌だと思った言葉はすべて無視してください。
大切なのは自分自身と、自分が介護して守っていく家族です。
コメント