行政書士の補助金申請業務について
行政書士の補助金申請業務
行政書士の業務で補助金申請というのがあります。
補助金を受けたい企業や個人に代わって、行政書士が代理で申請をするというものです。
基本的には事業者(経営者)に代わって、補助金を申請するというものがほとんどです。
事業計画書をつくるのが大変だった
僕自身は補助金申請業務は、専門でやっていたわけでなく、支部の先輩に見込まれて、事業計画書を作成を手伝っていました。
正直なところ補助金申請をやっていく上で、もっとも面倒な部分というか、時間を取られる部分がこの事業計画書の作成です。
一件作るのに、10時間近く時間がかかりました。
もちろん僕の要領やこだわって仕事をする癖が影響しているという部分もありますが、事業計画書を作成するのは簡単ではありませんでした。
事業計画書とは
ちなみにこの事業計画書というのは、補助金申請には極めて大事なもので、この事業計画書の内容のいかんで、補助金がもらえるかどうかが決まると言っても過言ではありません。
それを事業者に代わって行政書士が、事業者に成り代わって、この事業計画書を作るわけです。
その為に、3年分の決算報告書を事業者側に用意してもらいます。
それを参考にして、SWOT分析や収益計画などを作って、事業計画書をそれらしくしていきます。
一度、事業計画書を自分なりに作って、それを骨組みというか雛形に、それ以降は当て込んでいけばいいというのも一つですが、それでもやはり事業計画書を作るのはハードワークです。
補助金申請の業務は1人でやりたい仕事
ここからは本音で語りますが、僕はこの事業計画書の作成を一件につき20,000円もらっていました。
収益が上がらない時期は嬉しかったんですが、正直、20,000円でも、その仕事を請け負っているときは完成するまで身動きがとれないので、やっぱりわりのいい仕事ではなかったと思います。
もちろん、これが自分が専門で最初から最後まで1人で完遂するとなると、それが全て自らの利益になるわけだから苦ではありません。
しかし、事業計画書だけを作るという仕事だけでみると本当にこんなことは続けてられないと思える仕事でした。
補助金申請の代理申請で得られる報酬
補助金申請の代理申請で、得られる報酬を聞くと、その理由がわかります。
こういう補助金申請の報酬の算定の仕方は、だいたいが申請が通った際に申請者が受けれる補助金の総額の数パーセントが行政書士の報酬になります。
僕自身が当時よく手伝っていたのが、小規模事業者持続化補助金というもので、その補助金の額はそれほど大きなものではないですが、それでも補助金額の数%をもらうだけでもいい金額になります。
利益率を考えると補助金申請業務はいいはず。
僕自身がその先輩から聞かされた報酬で、たまたま書類を見て驚いたのは、補助金総額が6,000万で、その10パーセントをいただき、その時の報酬が600万円だったというところです。
もちろん、それは僕なんかが手伝えるようなものではないのですが、それでも補助金申請の仕事の流れはそれほど変わらないとその方はおっしゃっていました。
その先輩は補助金申請で、成功してしまい「行政書士ほど利益率の高い士業はない」とよく言っていました。
僕自身もできれば、補助金申請の業務を専門にしようと思った時もありましたが、やはり大きく稼げる仕事にはやはり超えなきゃいけない高い壁がありました。
コンサルティングとしての補助金申請業務
補助金申請の仕事は紹介の紹介で仕事がまわる
ここからは補助金申請を専門にやっていた先輩から見聞きした話です。
事業計画書を書くことで苦労した話はこの記事の最後に少し書きます。
まず第一に補助金申請の業務もまた途切れることなく次から次へと仕事がやってきます。
というのは、これは営業とか宣伝とかすることなく、人づてに、補助金申請を代理した経営者の紹介の紹介という形で、どんどんと切れ目なく、仕事が舞い込んできます。
補助金申請業務を専門にする行政書士は常に人手を探している
実際に、1人では仕事をさばききれずに、今すぐには仕事を受けれないということで流れてしまった依頼が多かったようです。
それで、もう1人、自分の息のかかった人間を育てようということで、僕に白羽の矢が立ったのです。
僕自身は彼の仕事を手伝っていたけど、話としては、ゆくゆくは最初から最後まで1人で補助金申請を完遂できるようになって、さばききれない顧客を回してくれるというのが、口説き文句のように囁かれました。
仕事をまわしてもらう行政書士の情けなさを感じながら
彼は毎回、会うたびに3件ぐらい仕事を抱えていて、その中から一つ、僕にやるかどうかをたずねてくれました。
僕が思案した末にやりますと返事をすると、メールで依頼者の基本情報を僕に送ってくれました。
決算書類やら、会社の概要などです。
なので、仕事が途切れない彼の顧客の環境は喉から手が出るくらい欲しいものでした。
コンサルティングとしての行政書士業務でもある
補助金申請の流れとしては、まず依頼者(主に事業者)と面談します。
補助金を申請するための事業計画を作るのと、本人と立ち合いのもとで、電子申請フォーム入力をします。
その後、補助金の申請が通った後もいくつかすることはありますが、基本的には事業者さんとの打ち合わせというか、補助金が通るように書類を作るというのが行政書士の仕事です。
コンサルティングの要素がとても強いのも補助金申請業務のやりがいのあるところでしょう。
どういう風な事業計画を立てれば、補助金がおりるかをアドバイスしたりするのも行政書士の仕事としては魅力的な部分が多いですね。
補助金申請業務ができるかできないかで、色んなことがわかる
僕が行政書士として失格な理由。経験談をつづる
支部の先輩に、誘われて、その報酬の大きさや、コンサルティングの要素もあり、なんとなくだけど他の業務より価値があるような錯覚も起こして、やる気になったのですが、僕自身にはとても身の重い仕事でした。
他人の事業内容をホームページやFacebookなどで熟読して、本人になりきって補助金を申請するというのは、けっこう大変でした。
もちろん、それをやるのが書類申請のプロの行政書士の仕事なのです。
僕の先輩は本当に行政書士になるために生まれてきたような人です。
開業直後から自動車業務で開花して、そのまま大きな中古車店業務提携して、それをしながら補助金申請で無双した人なので、その人のペースに合わせていたら、僕は死ぬと思いました。
下記の記事にも、行政書士にふさわしい人物像を書いています。

行政書士は稼げる仕事です。仕事を選ばなければ仕事がないという状況はないです。
世間(ネットの中)には行政書士は稼げると言う人と、行政書士は稼げないと言う人がいますが、僕は今回、中心になって語ってきた先輩をとても身近に知っていたので、行政書士は稼げるとしか言いようがありません。
ただ、それに見合うほどのハードワークが要求されます。
もちろん、それも本当に稼げる人はそれらをハードワークだとは思いません。
サラリーマン時代の方がキツかったからこんなのなんでもないとその先輩も言っていました。
また立場の違いというのもあります。
つまり、僕は彼と仕事をするときはすべて彼が獲得してきた仕事なのです。
彼が稼いだおこぼれをいただく形なので、やっぱりそこに不自由を感じていて、仕事も楽しくなかったのかもしれません。
しかし、生き残るためにやらないといけないと思い、どんどんとそういう雇い雇われのような関係になっていきました。
そして行政書士を廃業しました

もう何度もこのブログで書いていますが、僕が行政書士を廃業したのは、両親の介護がいよいよ大変になってきた頃に業務が続けれないと思い精神的にまいってしまい辞めましたが、今回、書いた補助金申請の業務で心底疲れ切ってしまったのかもしれません。
僕自身は事業計画書を作ることや、決算報告書を見るために、簿記を本格的に勉強したりしたことで、結構、充実してはいたのですが、やはりそれは僕のための仕事ではなかったというのが、1番の理由だったのではないでしょうか。
行政書士で僕が成し遂げれなかったことで、やはり後悔しているのは、自分1人の事業を確立できなかったということです。
ずっと相続の専門として続けていましたが、収益欲しさに方向転換したこともある意味、間違いだったのかもしれません。
もちろん、最初に描いた事業のイメージが達成できなかった時点で、終焉は迎えていたのですが、それまでの成功体験があまりにも大きかったので、簡単には諦められなかったというのもありました。
どちらにせよ、今、こうして振り返って記事を書けるということを考えると、これまで必死でもがいてきた行政書士時代は僕にとっては宝物のような経験ですが。
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