職印はネットで作るのがいい
職印を作るタイミング
2020年9月に行政書士登録をしました。
前月に必要な書類を携えて、事務局を訪れた時に、登録が完了したら、入会式をするので、それまでに職印を作ってきてくださいと案内されました。
入会の際に必要な書類や入会料などを事務局の方が確認してから、案内されるものなのだろうと思います。
使用の頻度は少ないけど、持っていないといけないもの
職印は行政書士に限らず、様々な士業でも使われています。
実際にはあまり使う機会はなかったようにも思いますが、職印を押す機会は忘れた頃にやってきていました。
使用の頻度はともあれ、これがないと行政書士登録も完了しないので、どんなものでもいいので、作ってください。
ネットで作るのがオススメです
ここで大事なのですが、やはり初期費用にコストをかけないというのが、事業を続けていくための姿勢だと思います。
僕自身も、いろいろなサイトを検索して、職印について調べると、ネットで完結できるものだとわかりました。
「一生使うものだから、いいものを」という気持ちもあり、地元のはんこ、印鑑を専門に扱う店舗を聞いてまわりましたが、時間も費用もネットと比べるとかかるようでした。
ここはあまり品質にこだわることなく想定内の金額で作れるものを求めるのがベストかと思います。
僕はネットで作りましたが、とてもいい仕上がりでした
印鑑の匠ドットコム
僕自身は「印鑑の匠ドットコム」で作りました。
注文から商品の受取までとても簡単でした。
フォーマットに希望を入れていくだけでした。
以下に僕のオーダー内容を貼っておくので、参考にしてください。
印影プレビューを見ながら注文できる!印鑑の匠ドットコム
同じようなネットでの業者は多数あります
僕自身はたまたま「印鑑の匠ドットコム」で作りましたが、同じようなネットでの業者はたくさんあるので、ご自身で気なるところの料金で比べて作るというのでいいのかもしれません。
僕は値段というより、おそらくその時の注文の内容とか、商品の出来上がりとかをイメージしやすいサイトだったからだと思います。
印鑑ケースも買いましたが、必要ありません
値段は他社でも安いところはありましたが、金額には、大きな差はありませんでした。
おそらく僕の注文した内容が相場なのでその辺りで作ってみるのはいいかもしれません。
僕は持ち運び用の印鑑ケースも買いましたが、これは正直、必要ありません。
外出先で、職印を押すシーンというのはあまりありません。
Amazonでも作れる時代です
僕が迷ったのはハンコヤ・ドット・コムと印鑑の匠でした。
しかし、探せばまだまだたくさんあります。
Amazonでも、楽天でも、今、探してみたら結構いいのがありました。
金額だけをみたらAmazonが最もお手軽に作れると思います。
行政書士を失敗した僕の学んだ大切なこと
行政書士のこだわり、突き詰めることの危険性
僕自身が行政書士をはじめた時に、陥った病について書いておきます。
僕自身が行政書士をはじめた時は、とにかく過不足なく行政書士でいたいという思いがありました。
名刺も最初から結構、凝ったものを作ったし、ホームページもWordPressで立派なのを自作しました。
そして実印も作ったし、加除書籍のような本まで買わされて、行政書士になったことに満足していました。
開業しても不安がつきまとう
行政書士になったばかりの頃、いつもこれでいいのかという不安に陥りました。
自宅事務所で大丈夫なのかという不安。
実務経験でゼロで仕事を受任できるように営業をしていていいのだろうかという不安。
ひとえに自信のなさからなのだけれど、どれも開業当時に揃えなきゃいけないという風に考えることが間違いであり、基本的には、行政書士になってからは、急いで何かを準備するということはありません。
行政書士であること以外、必要なものはない
つまり、必要になってから、揃えればいいというのが、行政書士の正しい姿勢です。
とにかく業務が多いし、選択肢も多い、職業です。
最初は何もなくていいです。
事務所も自宅で十分です。
表札もなくても誰も文句を言いに来ません。
名刺も立派なものはいりません。
ラクスルで、シンプルなものを作れば十分です。
見栄えのようなものは不要
僕はサイトを作ったりするのは好きだったので、事務所のホームページを作ったのですが、正直なところ事務所のホームページは必要ありません。
僕の友人の行政書士さんは皆、ホームページもなく、商売をしていて、今のところ成功をおさめています。
逆にホームページも名刺も立派な僕は閑古鳥がないていました。
大事なのは、そういう見栄えのようなものじゃないということを僕は行政書士をやっていくうちに気付かされました。
行政書士は小さくあてるを繰り返すことです
行政書士を開業した頃は、ついつい、初期投資を多くして、後で回収しようという古いビジネス思考で挑んでしまいますが、これは完全に間違いです。
行政書士というのは、初期投資なしでも、稼げないと商売は続けていけないということです。
そして、すぐに利益を出さないと、商売がうまくいく可能性は低いということ。
つまり成功する人は、開業してからすぐにうまくいく人だということ。
僕はこれはよく世話してくれた先輩の行政書士さんが教えてくれました。
もちろん、僕は相続などの民事法務に取り組んだため、ある部分では成功を収めましたが、事業というか商売としては完全に敗北しました。
行政書士は稼げる資格ですが、ハードワークです
しかしながら、僕はその稼ぐ先輩からたくさんのことを学びました。
行政書士が稼げる資格だということと、それが思っている以上にハードワークだということ。
僕自身はのんびり個人事業主として、無理なくワークライフバランスを保ちながら、生きていこうと思って行政書士になってはみたけれど、それほど甘い世界ではありませんでした。
仕事をもらったら、もらっただけ働かないといけませんでした。
行政書士という資格は人を選ぶ
僕自身が行政書士を2年間、やってみて感じたのは、行政書士という資格は人を選ぶということです。
僕自身は行政書士として、出来るだけのことをして、営業もしてそれなりに仕事にも結びつきましたが、これを続けていくことができませんでした。
他方、僕のずっと前を走っていた同期の行政書士は、これが行政書士の見本のような人で、その人の携帯電話はひっきりなしに鳴り、仕事の話をしていました。
そして、隣でおごってもらった飯を食べる僕に「先生、明日は空いてないですか?」と言って、さまざまな仕事を紹介してくれました。
こういう感じなので僕は、そこにいることもだんだん楽しくなくなってきて、仕事はけっこうあるんですが、これだったら、別に自営業にこだわる必要もないかということで、なんとなくフェイドアウトしてしまい、行政書士を廃業しました。
後悔してるかしてないかというとやはり後悔もしていますが、時が経つごとに色んなことを忘れていきます。
しかし、職印を作って、はじめて自らの職印を、試しに押したときは、何か新しいことがはじまる予感に湧いたものです。
成功も失敗も紙一重です。
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