介護離職によるキャリアブレイク
このキャリアブレイクは決してポジティブな理由ではない
3年前に介護離職しました。
母の認知症が酷くなるにつれて、仕事と介護の両立がしんどくなり、仕事を辞めることにしました。
これをキャリアブレイクというのか、どうか自分にはわかりませんが、それを推奨される社会になりつつあるとしても介護離職は決してポジティブな理由ではありません。
介護休業という制度を使うというのもある
しかしながら、キャリアブレイクの必要は常々、感じていました。
もっと早い段階で、能動的にキャリアブレイクをして、介護申請をすればよかったのではないかと思っています。
ちなみに介護申請をする為に仕事を休む制度として、介護休業というのがありますので、もし介護で仕事を辞めなきゃいけないという人はまず、介護休業を調べてください。
これまでの経験が、キャリアブレイクの必要を肯定する
僕自身はそんなことも知らずに、ただ、精神的にキツくなり、逃げるように仕事を辞めました。
それでも一旦、仕事を辞めるというのは、ネガティブな面でだけでなく、大きな人生の長い時間からみるとやはりポジティブな側面が多いです。
僕自身は、47年の人生の中で、数回、キャリアブレイクを経験してきたので、それは自らの精神面をタフに鍛え上げてくれると言えます。
キャリアブレイクというのはただの言葉である
収入がゼロであることを自覚する
今でこそキャリアブレイクなんて言葉があって、周りの理解を得られているような空気感がありますが、次に自分がどんな仕事をするのかわかっていない状態はかなり不安です。
ましてはその間の収入は普通の人ならほぼゼロだから尚更です。
いいことはあまりないと自覚する
この状態で、自らの為に何ができるか考えて、行動できる人だけが、キャリアブレイクなんて言葉を使えばいいと僕なんかは思っています。
僕自体は、長年勤め上げてきた会社を辞めた時も、最初の数日は自由になった気分でしたが、数週間、数ヶ月と何もできないで暮らしていると、逆に精神状態は悪くなってきます。
色んなマイナス面を見て、それでも必要ならば
なので、キャリアブレイクなんて流行りの言葉で、自らの状態を正当化することではなく、世間の厳しい目に晒されていることは、やっぱり自覚したほうがいいと思う。
それでもなお自分には大きな時間が必要だという人が意識的にとる長期休業(キャリアブレイク)が必要というところでとるものなら、きっと自らの人生を豊にしてくれると思います。
後から考えると、いい時間だったと思えるのもキャリアブレイク
僕自身の話でいうと、家族の介護の体制をとりあえず整えるために、介護申請をする前に、僕自身の仕事の時間帯を整える必要があったので、介護生活を行いながら、ある程度の時期を見て、社会復帰するつもりで、仕事を辞めました。
もちろん、自らの望む希望の時間帯の仕事を探すというのは、僕の人生の中では初めてだったので、上手くいくかどうかわかりませんでしたが、現在の仕事にたどり着くまで、わりとすんなりいったので、その経験を書いていきます。
ハローワークで就職活動をはじめる
ハローワークでの成功体験があるから
現在はさまざまな就職エージェントがありますが、僕がこれまでなんとなく利用して、それなりの採用の成果を出してきたのが、ハローワークなので、基本的にハローワークの求人を軸に探していきます。
現在はネットでも簡単に登録できて、ハローワークの求人が見れるので、とても重宝しました。
なるべく早くオフィスへ行って紹介を受けること
ハローワークを活用する方法で、僕が実践していたのは、自宅で気に入った求人を3つぐらいに絞り、それから実際にハローワークのオフィスまで行って、紹介してもらいます。
あくまでも候補を絞るということがとても大切です。
3つに絞ると言いましたが、僕自身は2つぐらい気に入ったのがあれば、すぐにオフィスを訪れて紹介してもらいます。
求職票は新しいものを選ぶ。
求人票の探し方に関しては、ハローワークは同じような求人が時期がズレていくつも出てきて、すでに内定が出ている求人も残っていたりするので、最初の数ページ、前後1週間ぐらいで気に入った求人を探してください。
おそらく2週間、3週間と昔の求人まで探している時間はもったいないので、更新1週間ぐらいの求人でときめいたものがあれば、すぐにオフィスへ行って紹介してもらってください。
ハローワーク以外でも求人エージェントはある
もし更新された新しい求人に気に入ったものがなかったら、僕の場合は縁がなかったと思い、他の求人エージェントにあたります。
なんといっても時間は有限なので、ハローワークの更新を待っていても仕方がありません。
リクナビnextに登録しておくとよい
そんな時の為に僕はリクナビnextを常に登録してあります。
あんまりたくさん転職エージェントに登録するのもキリがないから、僕は基本的にハローワークとリクナビnextの2面待ちでした。
簡単に登録できるので、登録だけでもしとくといざというときに力を貸してくれるかもしれません。
ハローワークで求人票を出して紹介を受ける
「いい!」と思ったら、すぐに応募する
僕がハローワークで求人票をとって、紹介してもらうのが好きなのは、このわざわざオフィスに出かけて行って、その場で電話をして先方とのやりとりを聞けるということに、前時代的なものを感じるからではないのですが。
やっぱり求人というのは、思い切りと運なので、自宅でみた最新の求人を「いい!」と思ったら、すぐに翌日にオフィスにいくという意気込みが自らにあったほうがいいなと思うんです。
ハローワークだからこそある求人も
僕が現在の学校給食調理員の採用をもらった時も、ハローワークだったから、辿りついたようなものだと感じました。
というのはこの学校給食調理員は僕の働ける時間帯にぴったりでした。
しかも市の会計年度職員なので、非常に条件もよく、介護をしながら続けていくにはこれしかないと思い、すぐに紹介してもらうようにしました。
以下の記事で、会計年度任用職員の待遇などを書いています。

求人に対しては自らの思い込みはなるべく捨てる
いざ、オフィスで先方の採用の方に連絡を取ってもらい面接の期日を決める段階で、先方が僕が男性であることと、調理師免許を持っていないことで、少し渋っているようでした。
給食調理員の求人を出したら、女性で、主婦の方が来ると思っていたのかもしれません。
だから求人票にも調理師免許なしでも可と書いてありました。
もちろん、僕も調理師免許を持ってなくてもいいのだったらと思い面接を受けたいと思ったのです。
ミスマッチかなと思っても諦めないこと
電話口で、係の人が先方の内面を慮って、「少し先方の想定している人材じゃないような気がするんです」というようなことを僕に言いました。
「もし、差し支えなければ、お電話、変わってもらえますか?」
「そうですね、ちょっと直接、話してみてもらったほうがいいかもしれない」
それで僕はとりあえず面接だけしようというところまでこぎつけました。
そして後日、無事、採用をいただき、この給食調理員の仕事は現在まで介護生活の支えとなっています。
転職も含めて就職活動は毎回は、うまくはいかないもの
採用までうまく行ったけど、すぐに辞めることもある
仕事を探すということの基本はやはり求人誌なり、求職票なりをみて、そこへこちらからアクセスすることです。
求人情報を見ていて、なんとなくいいなはとても大切な感覚で、そのときに思い切って動けるか動けないかで、少し先の未来が決まります。
もちろん、巡り合わせが悪くて、すぐに辞めるということもあります。
僕自身も応募から面接、採用とすごく順調にいった企業を結局、1ヶ月で辞めたことがあり、その時はやはり色んなことを回復するまで相当時間がかかりました。
今ではそういう経験も人生の糧になっていますが
しかし、仕事をしていくということもそういう面倒臭いことの繰り返しなので、いい結果じゃなくてもそこで働いた経験や、運の悪さなんかも後々、語り継いでいけば、自らの人生の厚みになるので、就職活動の経験というのは大切にしてほしいと思います。
スターバックスで働いたことはとてもいい経験でした。
以下の記事で、当時のことを書いています。

転職に大事なのは、思いきりと運です
キャリアブレイクの後に、就職活動をはじめるにあたって、なるべく短期集中で採用先を決めるのがいいと僕は思っています。
それは一人暮らしの物件を決めるのと同じで、たくさんの求人を見ても、働けるところは一つなのだから、そのときにめぐりあったもので、決めるというのが僕が大事にしている感覚です。
転職に大事なのは、思いきりと運です。
それを繰り返しているうちに、自然と縁に恵まれます。
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