コウモリとの遭遇
コウモリがトイレの換気扇に棲みついた

一昨年の夏、家の2階のトイレの換気扇にコウモリが棲みついているのに気づきました。
長らく2階のトイレを使ってなかった時期があり、そのときに棲みついたんだと思います。
ある昼下がり、がさごそと音がするので耳をすまし、なにかと思えばコウモリでした。
もちろん、コウモリだと特定するまでには、数日かかりましたが。
今回は、僕がコウモリをトイレから追い出した(駆除ではない)方法を語ります。
業者さんのススメ
まず、コウモリが怖いという人は、迷わず業者に頼んでください。
トイレの換気扇を内側から開けるときは、やはりドキドキするので、噛まれるかもしれないとか、まだどんな生き物がいるかわからないとかで、不安な人は、ご自身ではやらない方がいいです。
唯一、好奇心が勝ってしまう人は自分でがんばってみてもいいかもしれません。
それでも、素人がコウモリを退治するというのは大変です。
そしてこれも何度も繰り返すようですが、コウモリを退治すると言いましたが、「追い出す」というのが第一の目的なので、コウモリは絶対に傷つけてはいけません。
鳥獣保護管理法という法律もあって、コウモリは殺処分してはいけません。
鳥獣保護管理法と僕のネイチャー

僕自身のネイチャーを話しておくと、基本的には生き物に対するいかなる殺生を肯定する人間ではないということです。
小さな虫でも部屋の中で発見した場合でも、テッシュで包んでくしゃと丸めてゴミ箱に捨てるということは絶対にしません。
家にいる小さな虫でも、基本は捕獲して、外へ逃すです。

別に、可哀想とかということではなく、殺す意味が見出せないというところです。
小さい頃からです。
もちろん、蚊は殺します。
殺しますが、そんなに積極的には殺しません。
不可抗力的に殺すだけです。
生き物に愛おしさがあるとかそういうことでもないです。
毛むくじゃらの可愛い犬などをみてもなんとも思いません。
人間が家畜以外で動物を飼うことには否定的なので。
が、その話はまた別の機会に。
そういうことなので、コウモリに関しても僕は鳥獣保護管理法があってもなくても、最初から追い出すことしか頭の中にはありませんでした。
コウモリは捕まえてもいけません
何度も言いますが、コウモリは捕まえてもいけません。
床から一匹ずつ拾うときもソフトタッチで外に放り出す(コウモリと対面するまでイメージできませんでしたが)。
これです。
普通の人にはできないと思います。
なので、基本的にはコウモリが家に棲みついた場合は、業者に頼むことをおすすめします。
この記事を書く価値(宝物のような体験として)
僕自身は、好奇心もあり、田舎育ちで生き物が怖くないというのもあり、自分で、換気扇を取り外して、どんなコウモリか見たいというものがありました。
換気扇を取り外すと、コウモリが糞と一緒に、ドサドサって落ちてくる話です。
この辺で、気持ち悪いとか思う人は、業者へ連絡です。
だいたい4、5万ぐらいで解決します。
それぐらいで解決すれば安いもんです。
とにかく素人がコウモリを追い出すことは、かなり難しいです。
だから、僕自身にも、この記事を書く価値があるということですが。
この記事が、業者を呼ぶか呼ばないかの判断材料になればと思います。
コウモリに特定
未知との遭遇
夏の昼だったと思います。
2階のトイレもたまには使わないとなぁと思い、掃除がてらに入って、便器に座っていると、カサカサと音がしました。
人の気配に似た重たいものでした。
「なにかいる」とすぐに感じました。
反射的に、一時的にそこに生き物がいるというより、もうそこに棲みついていて時間が経っていると感じました。
どうして、気づかなかったんだろう?
コンコンと壁を叩くと、一瞬、静かになったけど、またしばらくすると動いている音がします。
換気扇を回してみると、回ります。
回りましたが、一瞬、なにかが驚いて(声をあげたような)身をひるがえした気配がします。
見えないけど、確かな息遣いを感じました。
夏の昼間の静けさ。
「怖い」
そう思いました。
検索と推測

いくつか動物が思い浮かんだんですが、換気扇の小さな隙間から入れるものは、限られています。
僕が気づいたのは夏の昼間でした。
ネズミも多分、この隙間は入れません。
いろいろとネットで検索した結果、おそらくコウモリだろうという推測がつきました。
さらにネットで検索して、その習性からして、ますますコウモリの可能性が高くなってきました。
トイレの換気扇にコウモリが棲みつくのはあるあるのようである。
僕は自分が換気扇を中から開けるまでに、2、3日、コウモリが本当に棲みついているか、観察することにしました。
忌避剤などの薬品類は使わなかった
とりあえず、家に蚊取り線香があるので、それをトイレで焚いてみました。
蚊取り線香は、空気感覚でアプローチするのにベストだと思いました。
殺虫剤や忌避剤などは使いたくないというのもあります。
もし、ホームセンターで忌避剤や害虫駆除のスプレーなどを買って使おうと思っている方は、この後の僕の体験を参考にして、踏みとどまってください。
結論から言うと、あまり匂いとかは効果がありませんでした。
ネットで調べた意見でも忌避剤は無風のようで、あまり効き目がないようです。
というか彼らの生命力からいって、こういうところに棲むような生き物には効き目がありません。
もし、彼らに効き目のある薬品を使うとすれば、それは自分(あなた)にも効いてくるので、気をつけてください。
そういうリスクを負うのであれば、やはりプロの業者にまかせたほうがいいと思います。
コウモリに特定
夜になって、暗くなってからやることを一つ言っておきます。
まず夜になってから外から換気扇を見ていてください(夏の夕暮れではありません、8時以降の完全に日が落ちてからです)。
そして、換気扇をオンにしてみてください。
夜に活動するコウモリがバタバタバタってたくさんの群れ(10匹ぐらい?)の黒い影になって羽ばたいていくのが見えました。
あんな小さなスペースにあんなにたくさんのコウモリがいるのか?
と思い、愕然としました(正直、けっこう怖いです)。
ここで僕も心が折れそうになりましたが、とりあえずコウモリが特定できたので、明日の昼間に換気扇を中から取り出して、コウモリと対面しようと思いました。
真昼の決闘
作業は昼間にする

朝方や夕方は、コウモリには勝てそうにないので、真昼の最も暑い時間に換気扇を取り外すことにしました。
季節は夏の最も暑い8月の昼下がり。
僕は脚立とプラスドライバーを持って、2階のトイレに入りました。
耳をすますと、カサカサと動く音が聴こえます。
夜に活動して、朝に帰ってきて、気持ちよく昼間、リラックスしていい気分でいるのでしょう。
僕が作業をしていると認知症の母が心配になって見に来ました。
「今からコウモリを落とすから、トイレのドア閉めといてくれるか」
炎天下の中、トイレの気温はおそらく40℃超えていたでしょう。
軍手とマスク
コウモリは怖いけど、夏は暑いので、半袖、半ズボンで、軍手とマスクの僕は腹を決めてドライバーでネジを一つずつ外していきます。
マスクは大袈裟かなと思ったけど、ここから新しい感染病が流行ったらとか思うと変なものを貰わないように気持ち的にマスクをしました。
換気扇の取り外しはとても簡単です。
外枠が壁とネジでくっ付いているので、それを外して、筒のように入っている中のパーツを引っ張り出すだけです。
ネジを外すだけで、汗はびっしょりです。
不安と緊張で、流れる汗の質も違っていたと思います。
換気扇からコウモリが降ってくる
とはいえ、好奇心を抑えることもできず、僕は外枠のネジを全て外すと、内枠を引っ張り出すように手を突っ込みました。
グッ、グッ、となかなか力を入れないと内枠は外れないようで、僕は最大限の力を込めて「ふんッ」と声を出して引っ張りました。
その瞬間、コウモリとコウモリの糞がドサドサドサと落ちてきて、顔にもTシャツのクールネックの中にも糞がかかりました。
「わー」と僕が声を上げると、外にいた母が「どうしたん?」とドアを開けました。
「アホ、開けたらアカン! 閉めろ!」
僕は脚立から身体を伸ばしてドアノブを引っ張って閉めました。
というのは、トイレの床の上にはコウモリたちが驚嘆の声をあげて、それぞれが、僕を非難するようにずっと何を訴えているように騒いでいました。
脚立の上から、糞にまみれた顔を払い、クルーネックに入った糞も払い落として、コウモリを数えました。
8匹です。
換気扇を開けた瞬間に、外側の換気扇から、トイレではなく、外へ逃げた子もいると思うので、僕の予想の数は大体あっています。
寝起きでうまく飛べないコウモリ
狭いトイレの中に僕とコウモリだけで、密閉してあるので、逃げ場はないので、しばらくその状態で、どうやって外へ出そうか考えていました。
コウモリは下で「ワーワーワーワー」と騒いでいて、本当に寝ているところを起こされて、こんな目に合わせた僕にめちゃくちゃ腹を立てているように何かを訴えていました。
しばらくすると、8匹は飛ぶことを試みるものもあり、バタバタと動きはじめました。
僕はトイレの窓のサッシを開けて、そこからコウモリが出ていくように導線を作りました。
が、驚いたんですが、彼らはうまく飛べないのです。
「どうした、早よ、出てってくれ」と僕は声を上げました。
トイレの外では「どうしたん? どうしたん?」と状況がまったくわからない認知症の母の声。
「大丈夫。大丈夫」とこのあたりからだんだん楽しくなってきた僕。
天空の城ラピュタみたい
僕はついに脚立から降りて、コウモリを踏ん付けないようにコウモリを一匹ずつ、窓から出してあげることにしました。
が、当然、彼らには捕まえられそうになると逃げる本能があるので、僕は捕まえるのではなく、手の上に軽く乗せるようにして、そこから一気に窓に投げる。
小中高と野球で投手を9年間やっていたので、コントロールというかものを投げる感覚には長けているので、「ふぁさっ」と優しく彼らをソフトタッチで持ち上げて、ひょいと窓枠めがけて、外へ投げ出しました。
で、外へ放り出されたコウモリの動きがめちゃくちゃ面白いんです。
ヒューーーと一直線に「あー落ちる落ちる」と僕が思った瞬間に、本能で、羽根をバタバタさせて地面スレスレのところで上昇して、飛んでいくんです。
天空の城ラピュタに出てくるロボットの兵隊が、飛ぶシーンにすごく似ていました。
宮崎監督はコウモリを飛ぶのをみて、あのロボット兵を着想したかもしれません。
ヒューーー、バサバサバサっという感じで、残りの7匹も全て同じように投げてやりました。
1匹ものすごく逃げ回る子がいて、トイレの便器の中に入ってしまった子もいましたが、なんとか全員、追い出すことに成功しました。
その時点で僕は汗だく、しかもかなりの興奮状態で、鼓動がはやかったです。
コウモリを追い出す費用について
再びの侵入口を塞ぐ

コウモリを追い出したら、もう一つやってほしいのが、もとの巣に帰ってくることを防がないといけないので、次にここへ来ても侵入ができないように、換気扇の小さな穴をさらに小さい穴で塞がないといけません。
といっても、ホームセンターで買って来ればいいんですが、現場は2階の外の換気扇の排気口です。
素人がそんな本気のDIYまでやって落っこちてケガをするわけにもいかないので、最低限の補修だけ僕にできることをやりました。
本当はみかんのオレンジのネットがあればいいのですが、ないので代用品でかまいません。
玉ねぎをスーパーで買ったときのネットがたままたあってので、それを広げたら、ちょうどいい大きさなので、それを透明の強力テープでなんとか貼ることができました。
これで、コウモリが帰ってきても入ることができません。
1匹 取りこぼし
外の侵入口も塞いで、一段落して、トイレの中のコウモリの糞を掃除していたら、カサカサとまだ音がします。
「え、うそー」と僕はドライバーでネジまで閉めたのに、まだもう一匹、取りこぼしていたのです。
ひょっとすると、外のネットを貼る前に帰ってきていたコウモリかもしれません。
外はネットをしてあるので、もう換気扇の排気口からコウモリを出すことはできないので、僕はもう一度、脚立を持ってきて、先ほどと同じ工程で、換気扇を取り外して、コウモリを外へ出して上げました。
もうこの時は慣れていて、手を伸ばして、引っ掛けるようにダイレクトで、窓枠の外へ投げてやりました。
「早よ、みんなのとこ行きー!」
すごい、達成感です。
費用はかかって当たり前です。
以上が、僕のコウモリ退治の話です。
僕自身はこの話をするのがとても好きで、あちこちで話しているんですが、けっこう聞き応えがあると思いませんか?
とくにコウモリが落ちてくるところとか、窓からコウモリを投げるシーンとか、僕自身はとても好きです。
だから、なんとなくブログで書いておきたいなと思いました。
一応、言っておきますが、僕と同じようなことはしないほうがいいと思います。
僕はわりと凝り性で、忍耐力もあるので、挫けませんでしたが、素人がコウモリを追い出すことはけっこう大変です。
ましてやコウモリを傷つけてはいけないのです。
生き物に対して、殺してはいけないものという気持ちのない人は、ご自身でやろうとはせずに、業者に頼んで、ご自身は1階でのんびりしていてください。
費用はまあまあかかりますが、こういうことにはお金がかかります。
かかっても10万以内でしょう(もっと安くできると思いますが、10万でも妥当だと思います)。
僕が自分で行ったコウモリ退治の思い出はプライスレスですが、僕自身が苦労してコウモリを追い出した金額はやはり業者が正規で請求する額と等しいと思います。
それぐらい家に棲みついたコウモリを追い出すのは大変だということを皆さんにわかってもらいたいと思います。


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